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真葛香山 幻の窯 三笠焼

夏と言えば避暑地、軽井沢ですね~。

僕はまだ一度も行ったことがありませんが、、、(笑)

今日は、亀山焼と"幻"つながりで、香山の三笠焼のお話を、、、。

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軽井沢の三笠ホテルは、実業家山本直良が建てたホテルです。

経済人や文化人が多く訪れたことがから、軽井沢の鹿鳴館とも呼ばれていたそうで、現在は国の重要文化財に指定されています。

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(MAPPLE 観光ガイドより)

こちらのサイトでも詳しく見ることができます。
http://teru.twincle.net/kokunai_6%202008/14%20mikasa_hoteru/1.htm


明治38年、山本はこの豪華なホテルの開業準備に際して、何か名物となるような産業を立ち上げようと、浅間山の軽石を利用する焼物の制作を思い立ちます。

そこで、初代宮川香山に三笠窯の創設を依頼するのです!


香山は窯を開くため、門人を軽井沢に派遣します。

しかし、なかなかうまく焼成できません。

何人もの門人が失敗して横浜に戻ってくるのです。

そして、ようやく門人の井高帰山が、6回にわたる試焼の上、焼成に成功するのです。

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「私は軽井沢の地でこのような因縁から三笠焼をやるようになったが、前後六回の試焼とあるように、一つの窯を開設すると、それ相応の苦心が必要となるのである。

香山の門下には何十人という人が居り、最初は私の仕事ではなく、いろいろの門弟が三笠へ参って試焼に掛ったが、何人もが試焼に失敗した。

遂に私へ依頼が参り、試焼に成功したのである。」(『やきものを焼くということ』井高帰山)


帰山が試焼に成功したのは、明治38年の5月に赴任してから、実に五カ月後の十月になってからだったのです。

初代香山は帰山に対し、「万歳々々」という書き出しで手紙を送り、「上手く焼成ができたという手紙を拝見した。日頃の研究が功を奏したのでしょう。小生、香山に至っても、面目の到りで、喜びにたえない」と手紙を送り、その喜びをつづっています。

こうして、明治39年三笠ホテルの開業前に、三笠焼を焼成することに成功するのです。

香山は、手紙などにより助言、指揮監督等を行いながら、日頃の三笠窯の運営は井高帰山らに任せるも、自らも何度か軽井沢に赴き、作陶を行っていることが、手紙などから明らかになっています。

三笠焼は、途中明治43年8月軽井沢を襲った豪雨と洪水で休止になったりしながらも、初代香山が亡くなる大正5年くらいまで制作されました。

わずか10年ほどの短命の窯だったのです。

また、三笠窯は規模も小さく、冬の間は雪に閉ざされることも多かったため、現存している作品が極端に少ないのが特徴で、幻の窯と言われています。


もし、門人の手による作品ではなく、初代香山が自ら三笠窯で制作した作品を発見することができたら、すばらしいことですよね、、、、。

実は、それが先日発見できたのです!!

MIKASAMAKUZU.jpg
眞葛博士蔵

初代香山の筆跡で、三笠窯で作られたことが、箱書に記されています。

現在、鋭意作品を詳細に調査研究中です。

おいおい、この作品についても発表させて頂きたいと思います。


今日もブログを見て頂き、有難うございました。

 
眞葛 博士




以前のブログ記事です。
http://kozan.blog.so-net.ne.jp/2008-09-25-1












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蓼純(たでじゅん)

ご無沙汰しています、蓼純(たでじゅん)です。
暑い日が続きますね。
三笠焼・真葛香山作品を手に入れられたんですね。
いい人の所に納まったなと喜んでいます。
この菓子器は私も写真で見ましたが、いいものでしたね ☆
印もいいです。
虫明焼・真葛香山作品に捺されている「むしあけ」印と、同じ字体です。
平がなの「むしあけ」印と、漢字の「三笠」印を比べるのは少し乱暴すぎましたか ☆

by 蓼純(たでじゅん) (2010-07-29 14:56) 

makuzu

こんにちは。本当に暑い日が続いていますね~。
ご無沙汰しております。
確かに良く見ると、印の雰囲気が似ているような、、、(笑)
ところで I さんもお元気でしょうか。
お会いした折には、ぜひ宜しくお伝えくださいませ。
また 蓼純さんのサイトにもよらせて頂きます。
今後ともよろしくお願い致します。

眞葛博士
by makuzu (2010-08-02 00:11) 

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