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初代宮川香山が軽井沢に創出した”三笠焼”

皆さん、こんばんは。


京都で生まれ育った初代宮川香山ですが、岡山の虫明に窯の指導に行った後、横浜に移り作陶をしていたことは皆さんご存知だと思います。

しかし、明治38年に初代宮川香山が軽井沢に”三笠焼”の窯を築いたことはあまり知られていません。

この三笠窯は、わずか10年程で閉鎖となったため、”幻のやきもの”とも言われています。



数年程前になりますが、この三笠焼に関する新発見の大変貴重な資料を発見しましたので、このブログでご紹介したいと思います。





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三笠焼リーフレット  個人蔵 宮川香山 眞葛ミュージアム保管





「 帝室技芸員 眞葛宮川香山翁設計及び監督 みかさやきの御披露 」と始まる、三笠焼のリーフレットです。



一部を現代語訳しますと、、、



「信州軽井沢の格別の品であり、人々の中に誉めない者はなく、買わない者もいない陶磁の呼び物です。お菓子の器などは優碗にして愛敬がこぼれるほどです。風雅を好む方々のための薄茶・抹茶の茶碗から、ハイカラな形のビール盃に至るまで、徳利と盃、大皿小皿などを取り揃え、ちょっと御用の楊子挿、床の置物、飾の花瓶、一輪瓶の無地の品や染付の品など、ご注文の品をすべて高雅な品質で、何でもござれと焼き出します。そもそもこの製品の製法は、世にも名高い浅間山からしきりに吹き出す焦石を原料として、仙郷滝の清流と三笠の山の松風にさらさらさっと晒しあげて、色づく松枝・蔦・紅葉など、緑や紅の色を濃くも薄くも、釉薬の加減も濃淡自在に仕上げます。引く手あまたのこの格別の品は、近くにある名高い浅間山の名にふさわしい妙技です。」



大変珍しい資料です。


この15年間、作品のみならず、このような未発見の資料についても鋭意探索を行っており、他にもまだ未公表の資料がありますので、随時このブログで紹介をしていきたいと思っています。

最後に、このブログでは初公開となる幻のやきもの「三笠焼」の作品を2点、ご紹介したいと思います。



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初代宮川香山作 三笠焼 個人蔵 眞葛ミュージアム保管




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三笠焼 猪香合  個人蔵 眞葛ミュージアム保管




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今日もブログを見て頂き、有難うございました。

眞葛 博士





p.s. 以下、三笠焼に関して、過去にブログで書かせて頂いた記事です。
http://kozan.blog.so-net.ne.jp/2008-09-25-1
http://kozan.blog.so-net.ne.jp/2010-07-28
http://kozan.blog.so-net.ne.jp/2008-11-18
ご参考までに、、。

また、先日告知させて頂きました横浜市南区役所 新庁舎での出張ミュージアムも大盛況のうちに無事に終えることができました。皆さんとても熱心に真葛焼を見ていらっしゃいました。ありがとうございました。

20160130_02b.jpg



















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