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初代宮川香山と鈴木長吉のコラボ作品

皆さんこんにちは。

今日はこの作品について書かせて頂きたいと思います。


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初代宮川香山作 個人蔵 宮川香山 眞葛ミュージアム保管



陶芸と鋳金の大変珍しいコラボ作品です。

美しいピンクのグラデーションで表現された天空も、浮き彫りで表現された波しぶきも、鋳金による龍の細工との調和を考え制作されたことがわかります。


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また、底に記されている初代宮川香山の銘から、初代香山が帝室技芸員になった明治29年以降に制作された作品だと推定できます。


この美しいコラボ作品の「龍の細工」を担当した鋳金作家はいったい誰だったのでしょうか?


先日、「十二の鷹」の作者である明治を代表する鋳金家 鈴木長吉の研究者から、大変興味深い調査報告を頂きました。

「龍の髭や腕や手の作りのクセが鈴木長吉とほぼ一致していることから、鈴木長吉の作品の可能性が非常に高い」というものでした。


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国指定重要文化財 「十二の鷹」 鈴木長吉作 東京国立近代美術館 蔵 「名工の明治」展より



100パーセントの断定はできないというものの、鈴木長吉と宮川香山のコラボ作品である可能性が高まったのです。

鈴木長吉も初代宮川香山同様帝室技芸員に任命されていましたので、コラボをするには相応しい相手と言えるでしょう。




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鋳金とのコラボによって生まれたこの美しい作品は、宮川香山 眞葛ミュージアムの次回の企画展にて、ミュージアム初公開となる予定です。ぜひお楽しみに。


今日もブログを見ていただき、有難うございました。
眞葛 博士




P.S.
やきものは焼成することによって収縮します。
この鋳金と陶磁のコラボ作品を完成させるためには、最初に龍の鋳金を仕上げ、その大きさにぴったりと合うように、収縮率を計算して花瓶を造形していくことになります。
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