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宮川香山の「十二の鷹」は存在するのか?

皆さん、こんばんは。

2018年5月27日まで東京国立近代美術館工芸館で開催されている「名工の明治」展。

修復作業を終えた鈴木長吉の「十二の鷹」を見ることができます。


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国指定重要文化財 十二の鷹 鈴木長吉作



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写実を極限まで追求した圧倒的な迫力を感じます。






鈴木長吉の「十二の鷹」はシカゴ万博に出品された有名な作品ですが、実は、初代宮川香山も止まり木にとまった鷹をモチーフにした作品を製作していたことはあまり知られていません。



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初代宮川香山作  個人蔵  宮川香山 眞葛ミュージアム保管




昨年ニューヨークの眞葛焼コレクターの収蔵品を調査させて頂いた折にも、類似作品を発見しました。



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初代宮川香山作  ニューヨーク在住眞葛焼コレクター収蔵品




最近私は知人のアンティークディーラーと、初代宮川香山も「十二の鷹」を製作しておりこれらは12個セットの内の2つなのではないか、、、と話しています(笑)。


鈴木長吉に「十二の鷹」の製作を依頼し、シカゴ万博に出品したのは美術商 林忠正です。
(林忠正については、10年前に書いたこのブログをご覧ください → http://kozan.blog.so-net.ne.jp/2008-12-17 )

林は、シカゴ万博の折に、香山にも多数の作品を依頼しています。つまり香山とも太いパイプを持っていたのです。

長吉の作品の評価が高かったことを受け、林が香山にも「十二の鷹」を依頼した可能性も考えられますし、また香山が鈴木長吉の「十二の鷹」に触発され自ら製作した可能性も否定できません。


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帝国ホテルにおける完成披露写真
東京国立近代美術館工芸館「名工の明治」展より
(二代香山は現地シカゴで現物を見たはずですし、初代香山はこの事前披露会で十二の鷹をみた可能性があります。



初代香山も「十二の鷹」を製作していたという推測が正しければ、他にもまだ10点の鷹の作品が世界のどこかで眠っているはずなのです。

今後も作品の探索を続けていきますので、もしも発見できた場合にはこのブログでお知らせしたいと思います!





さて、最後に改めて作品を見てみましょう。


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香山の作品は、鈴木長吉の「十二の鷹」の写実や迫力という表現から、さらに一歩進んだ独自のスタイルを確立していることがわかります。

浮き彫り、釉下彩、上絵付けなどの技法を多用しながら、明るくそして愛らしく鷹を表現しています。

この辺りもいかにも香山らしいですね。


宮川香山 眞葛ミュージアム保管の鷹作品は、次回の企画展に出品予定です。皆さま是非お楽しみに!




今日もブログを見て頂き、ありがとうございました。

眞葛 博士






P.S.
イギリスに私の収集と研究をいつも応援して下さっているアンティークディーラーさんがいます。この作品も1万円で譲って下さいました。ありえないことです。本当に感謝感謝です。




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